発展について
日本でもクレジットカードの起源と考えられているシステムが存在します。
それは無尽講月賦とよばれるものです。
無尽講月賦は、無尽講の参加者全員に最初に商品を先渡しして販売する掛売りのことで、わが国における消費者金融の原形態です。
わが国で、金銭を貸し付けて利息をとる消費者金融専門業者が登場するようなったのは、最初の貨幣が登場する708(和銅元)年より少し遅れた平安末期以降です。
このようないわゆる高利貸しは、一般に「貸上」とよばれました。そして、鎌倉時代になると物を担保に金銭を貸し付ける質屋も登場し、貸上に代わる高利貸しの代名詞となりました。
この土倉による質物金融は、消費者金融の需要が高まるにつれて組織化され「無尽講」となっていきます。その語源は、インドや中国の無尽財、すなわち、寺院が、利子付き担保付きで貸し、その利息で寺院経営をまかなうことを目的に寺に対して寄付された金品にあるといわれています。
これらの営利的な金貸業者に対して、次第に庶民が金銭や穀物を持ちよって互いに融通しあう無利子・無担保の組織が生まれました。これを「頼母子講」といいます。他人の好意や同情をたのむことからこの名がついたといわれています。
ところが、頼母子金を受け取った後、金銭や穀物の持ち寄りを怠る人がでてきたため、担保をとるようになり、室町時代に入ると利子を受け取るものも現れました。
このように、頼母子がだんだんと担保や利子をとるようになってきたため、無尽講との区別はなくなり、江戸時代には、主として上方で頼母子、関東で無尽の語が使われるようになりました。
講では、加入者(講員)が定期的に催される集会(講会)で口数に応じた少額の金銭を払い込み、それを抽選、入札などの方法で決定された者に交付して金融を与える方法が採られます。講会は、このようにして順次講員全員が金融を受けるまで開かれます。
講の法的性質については一般的に、各当事者が出資をして共同の事業を約する契約である民法上の組合に類似するものとされています。
もっとも、既に金融を得た者(既取口)とそうでない者(未取口)との利害が相反することが少なくありません。そこで、講世話人の選任、金の取立て方法、講の解散などいまだ金融を得ていない講員の利害に直接関係する事項については、民法上の規定と異なり(民法670条、672条)未取口員の決定があればよいとされています。
無尽講・頼母子講は、次第に庶民の生活救済目的を超えて、農民や商工業者の事業資金獲得の目的で利用されるようになり、銀行金融を受けられない庶民の零細金融機関としての機能を持つようになっていきます。
明治時代に入るとさらに商業化が進み、これを営業的に行う営業無尽が現れます。これが後の銀行や信用組合などの金融機関に発展していくのです。(^o^)
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